デジタル技術や環境整備が進み、ネットやスマホ、スマートスピーカーなどのIoT家電などは私たちの生活に欠かせないものとなりました。
一方ビジネスの世界でも、AIを活用した膨大なデータ収集&蓄積、産業ロボットの導入など、第4次産業革命へと現在進行中です。
多種多様なITツールの誕生や進化は急速化、これまでデータを取ることができなかったあらゆるもののログをとることが可能となりました。
それにより消費者のあらゆる反応が細かく数値化され、デジタルを活用することによって非常に高精度な売れる仕組み作りを行える時代になりデジタルマーケティングはなくてはならない存在となっています。
今後は、より一層デジタルマーケティングの必要性が高まると推測されます。
そこで今回は、現在よく使われている基本的なデジタルマーケティングの手法を紹介します。
ネット上に配信されるWEB広告には、さまざまな種類があります。
リスティング広告、ディスプレイ広告、リマーケティング広告、アフィリエイト広告、記事広告、動画広告など。
Twitter広告、Facebook広告、LINE News記事広告などのSNS広告もあります。
細かいターゲティングが設定できるため、自社製品やビジネスに合わせた広告を選ぶことができます。
また、広告閲覧数やクリック率、成約率などの情報は全て数値化しデータ取得できるため効果測定がすく、無駄を省きコストを抑えながら運用していくことが可能。
テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど高額な費用がかかるマス広告に比べると、WEB広告は低コストから始められるため導入時のハードルも低め。
そのためWEB広告運用に取り組んでいる企業は多く、WEB広告はもっともメジャーなデジタルマーケティングといえます。
■メリット
- 低コストで効率的に宣伝でき、費用対効果がわかりやすい
- 製品やビジネスに合わせて広告の種類が選択できる
- 導入時のハードルが低い
■デメリット
- 競合が多い
- ある程度の知識が必要になる
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」という意味です。
わかりやすくいうと「狙った特定のキーワードで自分のサイトが検索エンジンに上位表示されるように対策すること」をいいます。
対策方法としては、適切なページタイトルをつける、ユーザーにとって質の高いコンテンツ内容にする、被リンク獲得、ページ読み込み表示速度をアップさせたりとUX(ユーザー体験)を向上させる、などがあげられます。
検索結果に出てくる広告枠表示と違い自然検索で表示されるためユーザーに受け入れられやすく、上位に表示されるほど集客率も高くなり、成約に繋がりやすい傾向があります。
■メリット
- 費用対効果が高い
- 安心&信頼を獲得しやすくなる
- 資産に変えることができる
- 低コストで始めることができる
■デメリット
- 効果が出るまで時間と労力がかかる
- アップデートによる順位変動の影響を受けることがある
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成、潜在客を育ててファンを増やし自分のサイトへのトラフィックを増やし、段階を経て最終的には収益へとつなげていくことをコンテンツマーケティングといいます。
有益な情報を発信し良質かつ充実したコンテンツを構築していくことで、自分のサイトや自社製品などの認知度をアップすることができる。
また、Googleのサイト評価が「コンテンツの質重視」に変わった背景や、広告に嫌悪感を抱くユーザーが増えてきた近年において、ユーザーとの接点を作り関係性を構築していくことができるコンテンツマーケティングは、新規顧客獲得やファン獲得に非常に有効的なため近年注目を集めています。
■メリット
- 導入時のハードルが低い
- 資産に変えることができる
- SNSとの相性が良い
- 低コストで始めることができる
■デメリット
- 効果が出るまで時間と労力がかかる
- 継続的に情報を発信し続ける必要がある
コンテンツマーケティングとSEOマーケティングは混同しないように注意!
コンテンツマーケティングとSEOマーケティングはどちらも「ユーザー自身が自然に起こした能動的な行動から、自分のサイトを見つけてもらう必要がある」「ユーザーにとって優良なコンテンツ制作を行う、ユーザーファーストである」ため、中には混同してしまう人もいます。
しかし、顧客との関係性を構築していくことが目的なコンテンツマーケティングと、検索エンジンに上位表示させることが目的であるSEOは全くの別物。
SEO対策はコンテンツマーケティングには欠かせないものになりますが、SEOに偏りすぎた考え方でコンテンツマーケティングを行うと、コンテンツも育たずファンもつかないコンテンツになる可能性も。
SEOでユーザーを集客し、段階的を踏んでコンバージョンへ導くためにコンテンツマーケティングを行うよう気をつけましょう。
スマートフォンが普及した現在、多くのネット利用者がパソコンからスマホに移行しています。
またスマホを持っているユーザーはなんらかのSNSツールを利用しており、こうした背景からもSNSマーケティングは存在感を増してきています。
SNSマーケティングは、SNSを活用し情報発信やユーザーとコミュニケーションをとることで、企業のブランディングやファン獲得が可能になります。
配信する内容に注意しないと炎上を引き起こす可能性をはらんでいますが、拡散力が非常に高くユーザー本位のマーケティング手法となるので、うまくハマれば大きなリターンを期待することができます。
■メリット
- ブラディング効果が期待できる
- 細かなターゲティング設定が可能で潜在層にもアプローチ可能
- 拡散力が高い
■デメリット
- 炎上の可能性もゼロではない
- 信頼性に欠ける
メールマーケティングとは、メールを使ったマーケティング施策のことをいいます。
メールマーケティングといえば少し前までは「メルマガ」とイメージする人も多かったと思いますが、メルマガはメールマーケティングの中の手法の1つになります。
1人につきスマホ1台持ちが当たり前になった現代では、ユーザー自身が自分の求めている情報を取捨選択できるようになり、それゆえにパーソナライズされたマーケティング施策が重要視されています。
このような背景から不特定多数の購読者に向けて同じ情報を一斉送信する「メルマガ」は効果をあげにくくなっていますが、必要な時に情報発信するパーソナライズされたメールを送ることでファン育成のツールとしてはまだまだ有効的です。
・シナリオを作成しユーザーに合わせ段階的にメールを配信するステップメール
・保有している顧客情報の中から条件やステータスでグループ分けし配信するターゲティングメール
・カゴ落ちしたユーザーへのリターゲティングメール など
メール配信システムは月に数千円〜数万円の物が多く低コストなため、導入のハードルは低いですが、長期にわたって継続的な運用が必要なため労力は必要になってきます。
また、タイトルの付け方によってはユーザーに迷惑メールと勘違いされてしまい開封してもらえない可能性もあるため、適切なタイトルをつけることも重要です。
■メリット
- 低コストで始められる
- 費用対効果が高い
- 簡単に始めることができる
■デメリット
- 継続的に配信する必要がある
- 読んでもらえるとは限らない
1人1台が当たり前のスマートフォン。
スマホユーザーは、ブラウザよりもアプリを使う頻度の方が高い傾向にあります。
アプリのプッシュ通知機能を使って、キャンペーン情報や最新ニュースなどの情報提供、クーポン配布、チャットを通じてコミュニケーションをとったり、とユーザーの囲い込みを期待できます。
アイコンに赤いバッジを表示させる(アイコン上に表示される数字)ことで、ユーザーの目につきやすいため他の手法と比べると訴求しやすく、高いエンゲージメントが期待できます。
しかし、アプリ開発には専門知識や技術が必要なため開発するのに費用がかかります。
またアプリ導入後の運用をしっかり構築しておかなければユーザーの関心が離れてしまい、アンインストールされる可能性もあります。
アプリダウンロードしてもらえるまでのハードルが高く、コストや労力がそれなりにかかってきますが、自社サービスに関心が高い優良顧客に効果的にアプローチできるため、アプリマーケティングを導入する企業も増えています。
■メリット
- アイコンバッジ表示で訴求しやすい
- 高いエンゲージメント率が期待できる
■デメリット
- 開発費用がかかる
- 導入時のハードルが少々高め
- 拡散力が低い
まとめ
今回は、頻繁に利用されているデジタルマーケティング手法を紹介しました。
ネットやスマホが普及したことでマーケティングを取り巻く環境は凄まじいスピードで変化変容しています。
今後はより一層デジタルを活用した「ムダのない」「生産性の高い」売れる仕組み作りが重要になってきます。
自社製品やビジネスに合ったデジタルマーケティングの活用してみてくださいね。