コピーライティングやコピーライターといえば、どのようなイメージを抱きますか?
コピーライターの有名どころといえば、糸井重里さんや仲畑貴志さんがあげられます。
【糸井重里さん】
「生きろ。」(もののけ姫)
「サラリーマンという仕事はありません。」(西武セゾングループ求人広告)
【仲畑貴志さん】
「ココロも満タンに」(コスモ石油)
「目の付けどころが、シャープでしょ。」(SHARP)
日本に住んでいれば上記で紹介したコピーを一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
人の心をグッと掴む言葉を生み出すコピーライターを見ていると、『コピーライティングとかコピーライターは、センスがないとダメだ』と考えている人もいるかもしれません。
しかし、実際は違います。
勉強して練習を重ねることで、魅力的なコピーを書くテクニックを身に着けることは可能です。
そもそも、コピーライティングってなに?
広告でいうコピーとは、広告文字全般のこと。
コピーライティングとは「広告で宣伝するときに書く文章」のことをいいます。
さらに、コピーライティングは「イメージコピー」と「セールスコピー」の2種類に分類されます。
何を目的としてコピーを書くのか?によって、「イメージコピー」と「セールスコピー」を使い分けます。
■「イメージコピー」とは
企業や商品のブランディングやイメージアップにつなげる為のコピーです。
世の中の多くの人をターゲットにして、商品や企業に興味関心を持ってもらったり、気づきを与える事が目的です。
「あなたと、コンビに、ファミリーマート」(ファミリーマート)
「はやい、やすい、うまい」(吉野家)
「カラダにピース。」(カルピス)
「きれいなお姉さんは好きですか?」(パナソニック)
「胴上げして、全員骨折。牛乳に相談だ。」(中央酪農会議)
思わず「うまい!」と感心するもの、胸に刺さるもの、クスッと笑ってしまうものなど。
テレビCMなどでよく見かけますね。
しかし、イメージコピーだけでは何を売っているのか?具体的なことはわかりません。
■「セールスコピー」とは
商品やサービスを紹介したり販売する為の、売り込みを目的としたコピーです。
「英語力ゼロだった私が、こんなに簡単な方法でTOEIC800点取れました」
「聞き流しているだけで、ビジネス英語が身につきます。」
「1日1回飲むだけで、一ヶ月で5kg痩せる」
「取り柄のない主婦でも、□□するだけで月収100万稼げました。その方法とは?」
商品・サービスを利用することによって、どんなことができるのか?何が得られるのか?のベネフィットを具体的に表現します。
商品の販売が目的、限られた広告スペースを有効的に利用するなら、セールスコピーを使う必要があります。
コピーライティング全体から見ると、キャッチーな言葉のイメージコピーより、セールスコピーを使うほうが断然多いです。
人の興味関心を惹き、購買につなげたり利用してもらう為には、「人の心を動かす文章テクニック」が必要になってきます。
セールスコピーは、商品を売り込み、人に行動を起こさせる事が目的です。
そのためには、『商品知識』『ターゲット層』を理解することがとても重要。
センスはほんの少しで大丈夫です。
商品とターゲット層を正しく理解し明確にしなければ、興味関心を惹き購買へ繋げるようなコピーは絶対に書けません。
- 「誰」に「どんなもの」を売るのか?
- それを使うと何ができるのか?
- どんな恩恵を授かることができるのか?
商品を徹底的に知り尽くし、本質を知る。
ターゲット(見込み客)の抱いている欲望や関心ごとを知る。
商品や顧客に対して専門家になる勢いで知り尽くせば、強力な訴求ポイントも見つけ出すことができます。
商品や顧客を理解し訴求ポイントを見つけたとしても、うまく伝えなければ人は興味を持ってくれません。
「なんか面白そうな商品だな」「これどんなサービスなんだろう?」と思わせるようなコピーでなければ、読んでもくれないし、人々の記憶にすら残りません。
さらに現代はスマホが普及したことで、情報過多になりました。
忙しい生活の中、自分にとって必要な情報を得るため、人々は無意識のうちに情報の取捨選択を行っています。
商品の特徴をただ単純に羅列しただけではダメ。
かっこいいオシャレな言い回しで人々に訴えかけても、商品は売れません。
人の目に止まったとしても、「これは自分に必要がない」「興味がない」と思ったものは、容赦無くスクロールして読み飛ばされます。
自分でも、ネットサーフィンをしていると思い当たる節があるかもしれません。
「好奇心をかきたて、コピーの魅力を維持し、読者を引きつけるべし。」
ジョセフ・シュガーマン著、金森重樹訳『全米NO.1のセールス・ライターが教える10倍売る人の文章術』(PHP出版、2019年)P68
「おや?これは私に必要な情報かもしれない」と思わせ、コピーを読んでもらうトリガーが必要になります。
そこで使うのが『効果的な広告の型』です。
『効果的な広告の型』とは、『人間の本質的な部分に訴えかけるコピー』のこと。
すなわち、人間の心理を利用したライティング技術です。
人間の本質は、今も昔もずっと変わりません。
きっとこの先も変わることはないでしょう。
人の心理を動かせるライティング術を手にすれば、この先何十年間も顧客を動かし続けることが可能です。
このコピーライティングのテクニックをマスターすれば、ネットビジネスで売れないものはない!と言っても過言ではないほど、とても強力な武器になります。
一見すると難しそうに感じるかもしれません。
しかし練習に練習を重ねれば、誰でも書けるようになります。
何度も練習していくうちに、センスも後からついてきます。
『効果的な広告の型』は何パターンもあるため、売りたい商品やサービス、顧客に合わせて使い分けていきます。
おわりに
今回は、コピーライティングの基本中の基本をお伝えしました。
商品やサービスを売りたいのなら、イメージコピーではなく、商品の具体的な特徴やベネフィットを伝えるセールスコピーを書く必要があります。
セールスコピーに必要なことは、『商品知識』『ターゲット層』を正しく理解すること。
もう一つは、人の心を動かす文章術を使い、人に読んでもらうコピーを書くことです。
効果的な広告の方を使い練習を重ねれば、誰にでも売れるコピーを書くことは可能です。